2021年日本公開映画 フェイバリットランキング
ということで今年もまた、年に一度のブログ記事追加のタイミングがやってまいりました。
2021年、コロナ禍も二年目に入りましたが、世間の有様もなかなか安定することなく、依然として際どいラインの上を、ゆらゆらと揺れ動き続けつつどこかへ向かって進んでいっているような感がありますが、映画業界の方も、危惧していた最悪の可能性は回避しつつも全く安心のできない状況が続いています。
今年は劇場公開新作、劇場で観ることができた旧作、配信限定の新作などをざっくりまとめて40本ほど鑑賞していますが、率直な感覚としては、「単体でビジネスを成立させられるような超大作や、大規模フランチャイズといった、業界構造の一番上の部分を除いた部分が随分と痩せ細ってしまった」ような気がしていて、胸の中に手を突っ込まれて何かを鷲掴みにされたり、後ろから鈍器で頭を殴られたり、足先から下腹部の辺りまで一気に鋭い何かが貫通してきたり、といった「殺傷力のある傑作」に出会うことがありませんでした。
いくら超大作が何本か、それなりの成功を収めても、業界全体としてはやはり中間層こそが屋台骨であり、そこからさらに、高い頂を支える裾野が豊かに広がっていなくては、と思うので、何となくじわじわとうなじのあたりで焦燥感をチリチリとくすぶりつつ、来年はまた潮目が変わってくれることを切に願うものであります。
さて、その40本ですが、例によって、あくまで個人的に「気に入った順番」のリストであり、興行収入はもちろん、作品としての良し悪しや、世間や批評家の評価などといったものともあまり関連性はない感じになっています。既にTwitterの方には昨日流していますが、改めて全40本のリスト、ご参考までに以下に貼っておきます。
それでは皆様も、くれぐれも健康と安全に注意されながら、また来年、素敵な映画と出会っていけますように。
- イン・ザ・ハイツ
- DUNE 砂の惑星
- フォリーズ
- 最後の決闘裁判
- エターナルズ
- 007 ノー・タイム・トゥー・ダイ
- マトリックス レザレクションズ
- クーリエ:最高機密の運び屋
- レミニセンス
- サマーフィルムにのって
- ブックスマート 卒業前夜のパーティデビュー
- ザ・ライダー
- ブラック・ウィドウ
- シャン・チー/テン・リングスの伝説
- ライトハウス
- ファーザー
- フリー・ガイ
- ユージュアル・サスペクツ
- モンタナの目撃者
- ラストナイト・イン・ソーホー
- モータルコンバット
- ザ・スーサイド・スクワッド
- ゴジラvsコング
- 愛してるって言っておくね
- 花束みたいな恋をした
- クルエラ
- アメリカン・ユートピア
- ワンダーウーマン 1984
- 燃えよ剣
- 騙し絵の牙
- プロミシング・ヤング・ウーマン
- クワイエット・プレイス 破られた沈黙
- ザ・ファブル 殺さない殺し屋
- 隔たる世界の2人
- 僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ワールド ヒーローズ ミッション
- ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ
- アーミー・オブ・ザ・デッド
- チェリー
- G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ
- アイの歌声を聴かせて