movie Taro Abiru movie Taro Abiru

[movie] 2016幎日本公開映画 個人ランキング 1-5䜍

ずいうこずで、数倚くの傑䜜に恵たれた2016幎、個人的に最も玠晎らしかったトップ5です。1䜜ず぀、改めお。

5䜍 『ハド゜ン川の奇跡』

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実際のずころ、2016幎、倧「アヌロン・゚ッカヌトがブレヌス・フォヌ・むンパクト」映画の䞀角でもあるのですが、この映画に぀いおはやはり監督のクリント・むヌストりッドの底知れなさずいうか、「地力」のレベルの高さを思い知らされる䜜品ずいう印象がやはり匷く残っおいたす。䞀倧巚線ずいうこずでもなく、特に構えたずころもなく、さらっず䜜っおいるような感芚すらある(䞊映時間96分ずいう短さ)にもかかわらず、鑑賞埌の気分ずいうか、むしろ粟神のあり方ずでも呌ぶべきレベルのものに匷く圱響するような䜜品です。䜕ずいっおも結びのセリフが玠晎らしい。

あず、IMAXで芳たずきだけ、アヌロン・゚ッカヌトの癜い靎䞋が芋える、ずいうこずでIMAXの優䜍性を䞖間に知らしめた䜜品でもありたした。あれは尊かった。

4䜍 クリムゟン・ピヌク

CrimsonPeak

別蚘事でも曞いた通り、ギレルモ・デル・トロ監督の「ゎヌストに察する優しい県差し」が党線に滲んだ、ゎシック・ホラヌずもちょっず䞀線を画すような独特の䞖界芳を矎しいキャスト陣が煌びやかな実像ず虚像に同時に珟出させた傑䜜でした。監督自身の趣味性の結晶のような䜜品なので、トム・ヒドルストンの人気をもっおしおも䞀般受けはおそらくしなかったのだず思いたすが、こういう䜜品があっおこそのメむンストリヌムずいう面もあるので、デル・トロ監督には今埌もお䞖話になっおいきたいず思いたす。

3䜍 オデッセむ

TheMartian

䟋幎であればぶっちぎりのベスト1であっおも党く䞍思議のない、正統掟SFのド傑䜜です。アンディ・りィアヌの「火星の人」の映画化なのですが、原䜜も玠晎らしく、そこから脚色の入った映画もたた劣らず玠晎らしくお、䞀介のSFファンずしおは非垞に幞せだったわけですが、映画化ずいう芳点でのストヌリヌの脚色の玠晎らしさずいうのはあるにせよ、やはりこの䜜品に぀いおは原䜜の玠晎らしさを抜きに語るこずはできない気がしたす。この映画は䟋えばサントラも玠晎らしいわけですが、それも元をたどれば原䜜にもその根っこがあったりするわけで、この映画に぀いおは原䜜未読の方には是非原䜜の方も読んでもらいたいず思いたす。

ずいうか単玔に、原䜜付きの映画化䜜品で、映画化に文句を぀ける人をほずんど芋かけたこずがない、ずいうのは、実はこのご時䞖ではずんでもない偉業なのではないかずいう気もしたす。個人的な感芚かも知れたせんが、䟋えば劇䞭に流れる「スタヌマン」が呌び起こす感動の瑞々しさずでもいうべきものは、読曞の䞭で埗られる感動ずはたた少し異なるものであっお、そうしお生たれた別れむダヌの感動が原䜜の再読においおたた新しい感芚を生じさせるような、理想的なフィヌドバックが起きる、そういうナむスな構造ができあがっおいたように思いたす。実に皀有で幞犏な䜓隓でした。

2䜍 スポットラむト 䞖玀のスクヌプ

spotlight

先の蚘事で今幎はリヌノ・シュラむバヌの圓たり幎ずいうようなこずを曞きたしたが、これこそがその頂点ずも蚀える䜜品です。そしおこの䜜品の真に凄たじいずころは、そのリヌノ・シュラむバヌの頂点に察し、優りこそすれ決しお劣るずころのない玠晎らしい挔技を、マむケル・キヌトンずマヌク・ラファロもたたそれぞれ叩き蟌んできおいるずいうずころなわけです。別蚘事で曞いたようにこの䜜品もたた「実話に基づく」䜜品で、か぀、この䜜品に぀いおは、この「実話」のずころが異垞に重い事件であるずいう特異性がありたす。であるにもかかわらず、映画ずしおのこの䜜品が、卓越したキャストの挔技により、その「質量」においお、「事実」に正察しうるレベルに達しおいるこず、そしおそれによっお芳客もたた「適切に」その根源の「事実」に向き合わされるずいうか、正しく導かれるような圢になっおいるずいうのが、この䜜品の䞀぀の真䟡ではないかず思いたす。

もちろん、事実を題材にそのテヌマを芳るものの魂に泚入するずいう偎面だけでなく、゚ンタヌテむメントずしおも異垞に高いレベルで完成しおいお、すでに觊れたキャスト陣の挔技だけでなく、䟋えば脚本もキレッキレに研ぎ柄たされおいお、なんずいうか党く隙のない完成床の高い映画でした。これがあっただけでも2016幎は玠晎らしい映画に恵たれた幎だったず蚀えるような䜜品です。

そしおそれすらも抌さえお本幎1䜍に茝いたのが、こちら。

1䜍 ちはやふる −䞊の句−

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でした。もちろん、映画ずしおの完成床ずかキャストの挔技力や脚本の緻密さずいった点でこの䜜品が䟋えば『スポットラむト』や『オデッセむ』に勝るずいうこずではないわけですが、そういう評䟡基準から逞脱したずころで自分がどれだけ「揺さぶられたか」ずいう䞀点においお、この䜜品はある意味ぶっちぎりのトップ1でした。䞭身に぀いおは別蚘事で曞いおいるので繰り返したせんが、ずにかく終盀の䞉段ロケット構造は自分の心の䞭のスむヌトスポットのさらにど真ん䞭に突き刺さり、貫通した挙句にそのたた䜓ごず倧気圏倖にぶっこ抜いおいくような、残酷なたでの粟密性ず苛烈なほどの掚進力を持っおいたわけです。

私はそもそも「邊画を芳ない人」だったわけですが、2016幎、この䜜品がそれを根本的に転換させおしたった感がありたす。この䜜品(および『䞋の句』)ず『シン・ゎゞラ』ず『君の名は。』はそれぞれ䜕回も劇堎に足を運んで繰り返し芳たんですが、その結果、「今幎1幎間、劇堎で邊画を芳た回数」は「去幎たでの人生党郚で劇堎で邊画を芳た回数」をはるかに超えるこずになりたした。個人的には今幎を機に「日本映画」に察する姿勢が間違いなく倉わったわけですが、実のずころこれは必ずしも「個人的」な話にずどたらないのではないかずいう気もしおいたす。巷では今回、自分のランキングで取り䞊げおいる䜜品以倖でも、『この䞖界の片隅に』などこれたでではおよそ考えにくかったような䟋倖的な成功を収めおいる䜜品が話題になっおいるわけで、この調子でいくず邊画がさらに盛り䞊がり、囜倖からの映画ず盞互に垂堎を刺激しあっおさらに映画界党䜓の隆盛に぀ながるのではないか、ずいう楜芳的な想像さえ湧いおきたす。

2016幎は本圓に良い映画に恵たれた1幎だったわけですが、その意味ではさらに来幎以降により倧きな期埅を抱かせるずいう、映画ファンにずっおは幞犏この䞊ない幎だったずいう気がしたす。今幎は぀いにTOHOシネマズ六本朚ヒルズの1ヶ月フリヌパス(シネマむレヌゞ9000マむル)にも手が届いたわけで、その蟺も掻甚し぀぀来幎もより䞀局、映画を楜しんでいこうずいう新たな決意をもっお、2016幎の映画の総括ずしたいず思いたす。

 

 

 

 

なお、78䜍は『ザ・ブリザヌド』でした。ケむシヌ・アフレックのゆで卵がなければ蚱しおないずころですが、それがあるので今幎は駄䜜なし、ずいうこずで。

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[movie] 2016幎日本公開映画 個人ランキング 6−20䜍

さらに続いお、ただしちょっず刻んで6-20䜍。たずは11-20䜍たで。

11. サりルの息子

12. スティヌブ・ゞョブズ

13. 君の名は。

14. ロヌグ・ワン/スタヌ・りォヌズ・ストヌリヌ

15. ファンタスティック・ビヌストず魔法䜿いの旅

16. われらが背きし者

17. ゎヌストバスタヌズ

18. シング・ストリヌト 未来ぞのうた

19. 高慢ず偏芋ずゟンビ

20. ブルックリン

『サりルの息子』は別蚘事にも曞いた通り、やはり自分の䞭で特別な意味を持぀テヌマの䜜品であったわけですが、単にそういう個人的な思い入れだけではなく䜜品自䜓の力ずしお非凡なものがあっお、「嚯楜ずしおの消費物」ではない「映画」ずいうものの存圚を改めお魂に刻み蟌んでくるような䜜品です。別蚘事䞀本で語り尜くせるようなものでもないわけですが、ここでそこに螏み蟌んでいくずいよいよ2017幎どころか2020幎くらいたでは芋えおくる恐れがあるのでやめおおくこずにしたす。

『スティヌブ・ゞョブズ』は䟋幎であればトップ1であっおも党く䞍思議のない倧傑䜜でした。別蚘事で無駄に高い熱量で曞いおいるように、マむケル・ファスベンダヌ、セス・ロヌゲン、ゞェフ・ダニ゚ルズによる怪獣倧決戊は、たさに熱が質量を持っお芳客垭に飛び蟌んでくるような譊戒レベルマックスの火山地垯のような有様でした。同じ俳優が『スロり・りェスト』の䞻挔も務めおいるずいうのは本圓に理解しがたいレベルのテンションの振り幅です。玠晎らしい。

『君の名は。』は今だから癜状したすが、予告線が本圓に肌に合わなくお正盎「えヌ」ず思っおいたんですが、結果的には本線に完党にやられた映画でした。しかも、予告線で「えヌ」ず思ったフレヌバヌが党郚そのたた本線にもあるにもかかわらず、そのたた根こそぎ持っおいかれた感じのやられっぷりです。今でもあの唐突な歌の入りずか、シリヌズ物のアニメのオヌプニングかよっおいうような冒頭の新宿のタむムラプスずか、「えヌ」ず思うんですが、それでもやはり倧傑䜜だったず認めざるを埗たせん。この埌に及んで独立蚘事を立おおないんでこの先も曞かない可胜性が高いのでここで曞いおおきたすが、初芋の際、「サむンペンが萜䞋するシヌン」で劇堎内で「ヒッ」っお息を飲む音が響いたのが忘れられなくお。本圓に息が止たるずいうか、䞋手したら心臓が止たるレベルのあの研ぎ柄たされたくったシヌン1぀に、この䜜品の凄たじさが象城されおいる気がしたす。新海誠監督の偏執的ずも蚀いたくなるようなあの现郚ぞのこだわりが明確か぀臎呜的な「暙的」に「『映画的』に正しく」向けられたこずで発揮された無双の殺傷力は、アニメヌション映画を䞀぀䞊の段階に匕き䞊げるだけの偉倧な到達点だったず思いたす。

『ロヌグ・ワン/スタヌ・りォヌズ・ストヌリヌ』は今月公開ずいうこずでただ蚘憶に新しいのですが、その分、ネタバレぞの配慮も必芁な気がしたすので倚くは語らずにおきたいず思いたす。ずにかく終盀が玠晎らしい映画ですが、䞀方で、圓初予告線に䜿われおいながら最終的にかなりのボリュヌムがボツになったず思われるギャレス・゚ドワヌズ監督の「初期構想」に準拠したバヌゞョンに぀いおも無駄に空想が膚らんでしたうずいう非垞に特殊な䜍眮付けになった䜜品でした。

『ファンタスティック・ビヌストず魔法䜿いの旅』もちょっず新しいのであたり内容には觊れない方が良いかず思うのですが、䜍眮付け的には「ハリヌ・ポッタヌ」シリヌズの続線ずいうよりはちょっず違う方向性で、それゆえに諞々の制玄から解攟されお自由になったJ.K. ロヌリング䜜品ずいう感じなので今埌にも結構倧きな期埅を抱いおいたりしたす。「ハリヌ・ポッタヌ」シリヌズは1䜜ごずに孊幎1幎、ずいう瞛りが映画化する䞊で結構厳しかった面があるず思うんですが(それをなんずかこなしたからこそのあのポゞションずいうのもあるず思いたすが)、ニュヌト・スキャマンダヌを䞻人公ずするこのシリヌズにはそういう制玄はないわけで、1幎を2時間にどう収めるか、みたいなずころに費やされおいた゚ネルギヌをもっず自由に䜿えるようになったこずで、シリヌズがどう発展しおいくか、ずいうのは興味深いずころです。そういう意味で、䞀䜜目ずしおは滑り出しは䞊々だったのではないでしょうか。

『われらが背きし者』はゞョン・ル・カレ原䜜、ナアン・マクレガヌ䞻挔、助挔にステラン・スカルスガルドを配したスパむサスペンスですが、実はもう䞀人の助挔男優であるダミアン・ルむスが実によくお、率盎に蚀っお地味なストヌリヌに小粒のスパむスを効かせおくれおいる感じです。䜜品党䜓ずしおみればあたりヒットするような芁玠もないわけですが、ステラン・スカルスガルドが「信矩」ずいうこずを語る時の説埗力であったり、ダミアン・ルむスが䞀人で過ごす䌑日、料理に勀しんでいる姿であったり、ずいうようなそれぞれの芁玠がこずごずく個人的なシングルヒットを積み重ねおいくような䜜品でした。たさに党員野球。(野球じゃない。)

『ゎヌストバスタヌズ』は今改めお思い出すずどうしおもクリス・ヘムズワヌス挔じるケビンが脳裏をよぎるずいうか、むしろ脳内の電食たみれのステヌゞを倧々的に占拠しおしたうわけですが、それを振り払っおもう少し思い出すず、クラむマックスの殺陣や゚ンドロヌルでのホルツマン(ケむト・マッキノン)の勇姿ず、敬意ず愛情のこもったそれぞれのカメオが魂に力をくれるような気がするわけです。いいゎヌストバスタヌズでした。

『シング・ストリヌト 未来ぞのうた』は今幎の映画ずしお18䜍ではあるんですが、ある皮のカテゎリにおいおはラむフタむム・ベストずいっおも過蚀ではないような特殊な䜍眮付けの䜜品でした。なんずいうかこう、ある特定の郚分が響きたくるずいうか。Twitterでも曞いたような気がしたすが、䟋えば、「午埌のわずかばかりの自由な時間、狭い庭に降りる階段に座っお1杯のワむンを飲みながら新聞を読んでいる母芪」の埌ろ姿を芋぀める「兄匟」ずいうシヌンが本圓にもうどうしようもなく響きたくっおきおたたらないわけです。未だに日垞的にサントラを聎いおいる特別な映画です。あずアむルランド蚛りがたた個人的にツボだったり。䜕なんでしょうね、このアむルランドに察する特殊な感懐は。

『高慢ず偏芋ずゟンビ』は「タむトル䞀本勝ち」ずいう感はあるのですが、実は意倖ず砎綻しおいない䜜りになっおいお(耒め蚀葉なのかどうか埮劙ですが)、ちゃんず最埌たで楜しく芳られるずいうずころが自分の䞭での高い評䟡に぀ながった気がしたす。ダヌシヌ圹のサム・ラむリヌなんかも、ちゃんず本気で「高慢ず偏芋」をやればコリン・ファヌスにもさほど匕けを取らないのではないかずいう感じですし(若干莔屓目があるかもしれたせん)。願わくば補䜜者の思惑通り、ちゃんず続線が出おきおほしいずころですが、あたり期埅できそうな気はしないので続きは原䜜の方で読むこずにしようず思いたす。

『ブルックリン』も䞊述の『シング・ストリヌト』同様、アむルランドに察する謎の郷愁のようなものを刺激する䜜品なのですが、『シング・ストリヌト』が「アむルランドから出おいくたで」の話であるのに察しお、こちらは「アむルランドから出おきおから」話で、それゆえに䞀局匷烈にこの正䜓䞍明の「郷愁」もどきを刺激する䜜りになっおいるのがポむントでした。ずいうか、日本でも割ず「実家から東京に出おきた」こずに起因する固有の粟神構造がかなり倚くの人の䞭にあるず思うんですが、そこずもリンクするんじゃないかずいう気がしおいたす。そういう人々は倧なり小なり、あるいはどこたで意識的にそれをするかによらず、どうしおも「実家に察しおどういう『刀断』をするのか」ずいう話があるず思うんですが、それずこの䜜品のテヌマが繋がるず、䜜品自䜓による情動にブヌストがかかるずいうか。あず、そういう個人的経隓に䟝存するような話はさおおいお、「画面のデザむン」ずいう点でもレベルの高い映画だったように思いたす。䜜品を通しおの「色」の䜿い方ずか、この蟺りに぀いおは本来なら別蚘事を立おお掘り䞋げおおくべきずころなんですが、ずりあえず2016幎も残り5時間を切っおいるのでこの蟺で。

続いお6-10䜍です。

6. キャロル

7. シン・ゎゞラ

8. トランボ ハリりッドに最も嫌われた男

9. サりスポヌ

10. ザ・りォヌク

『キャロル』は、原䜜も䜵せお考えるず女性の瀟䌚的地䜍であったり、あるいは珟代においおもLGBTにた぀わる問題ずしお䟝然ずしお残っおいるテヌマであったり、色々ず真剣に捉えるべきモチヌフが䞭心に据えられおいる䜜品なんですが、そういうこずをずりあえずさおおいお、ずにかく耜矎的な芳点でゲヌゞを振り切っおくるような矎しい䜜品でした。別蚘事の方では絵に぀いお觊れおいたすが、音楜も実に矎しくお、䞀時期は毎日の垰宅時にこのサントラを聎いおいたものです。䜜品が扱っおいる「問題」をスルヌしお「矎しさ」の方にばかり目を向けるずいうのも姿勢ずしおはどうなのかず思う郚分もないではないのですが、今䜜に぀いおはずにかく絵も音楜も矎しすぎるのでこれはもう仕方ないずいうこずで、瀟䌚問題の方は映画を芳おいない時に考えおみたいず思いたす。

『シン・ゎゞラ』は今幎最倧ずいうか、近幎でもちょっず蚘憶にないレベルの「土䞋座」案件でした。予告線の時点では絶察に、100の確信を持っお「面癜くない」ず思っおいたんですよね。そしおメディアであれ予告線であれ䜕であれ、事前情報ずしおその確信をひっくり返しおくれるようなポゞティブなものは䜕もなくお。なので、劇堎でこれを芳たずきのむンパクトは凄たじくお。その䞀方、䞖間でも公開盎埌からものすごいムヌブメントが巻き起こっお、それたでに埐々に兆しずしお蠢動しおきおいた2016幎の邊画の「倧異倉」を確定づける䜜品だったず思いたす。この䜜品に぀いおは他の䜜品にもたしお語るべきずころが山ほどありたすが、実際のずころ䞖間の方でも散々語られ尜くしおいる感はあるので今回はそちらに譲っおおくこずにしお、ずにかくここでは改めお土䞋座しおおきたいず思いたす。芋くびっおお本圓に申し蚳ありたせんでした。

『トランボ ハリりッドに最も嫌われた男』は個人的には『ヘむル、シヌザヌ』ず察になる、「映画ぞの愛」ず「映画を愛する人々」に捧げられるべき䜜品なんですが、䜜品自䜓の玠晎らしさに加えおこの䜜品はたた「ゞョン・グッドマン」が玠晎らしいんですね。

I'm in this for the money and the pussy!

ず高らかに叫びながらバットで窓ガラスを叩き割っお事務所にやっおきた「赀狩り䞀掟」の手先を远い返すシヌンは2016幎ベストシヌンの最有力候補ず蚀っおも差し支えないレベルでした。今幎はゞョン・グッドマンの幎だったなぁ、ず改めお思いたす。

『サりスポヌ』はゞェむク・ギレンホヌルずフォレスト・りィティカヌの挔技力が最高レベルで炞裂する凄たじいボクシング映画なのですが、ボクシング映画ずしおの正統掟路線を螏襲しながら、䜜品の栞心ずなるテヌマの郚分で非垞に匷烈なボディブロヌを叩き蟌んできた感じの䜜品でした。䞻人公であるビリヌ・ホヌプ(ゞェむク・ギレンホヌル)のファむティング・スタむルに「ディフェンス」が叩き蟌たれおいくずいうプロットもそうなんですが、芪子の間に生たれた軋蜢に察しおトレヌナヌであるティック・りィルズ(フォレスト・りィティカヌ)が告げる、

You got to let her go through her thing and not think that thing is your thing.

Then you can deal with life, like that stuff. Life... Boxing, whatever you want.

ずいうセリフの重みずいうか容赊なさずいうか。通り䞀遍のヒュヌマン・ドラマには螏み蟌めないレベルの厳しさがあっお、完党にやられた䜜品でした。ある意味『ルヌム』に通じるポむントもあるず思うのですが、その蟺はたた別途。

『ザ・りォヌク』は別蚘事にも曞いた通り、「手汗」どころか「足汗」たでかくずいう未螏のレベルにたで突き抜けた、異次元レベルの匷烈䜓感ムヌビヌでした。ゞョれフ・ゎヌドン・レノィットのフランス語蚛りの挔技も玠晎らしかったんですが、ずにかくあの「綱枡り」シヌンは凄たじくお、い぀かVRで䜓隓するこずがあったら間違いなく身䜓に異垞をきたすであろうレベルの衝撃でした。劇堎で芳おおいお本圓によかったなぁず぀くづく思いたす。䜜品自䜓も別蚘事で曞いた通り、実は心の方にも抜かりなく響いおくる名䜜で、傑䜜揃いの2016幎においおもしっかりベスト10に食い蟌む実力を備えた、ロバヌト・れメキス監督のマスタヌピヌスだったず思いたす。

***

ずいうこずで2016幎も本圓に差し迫っおきたしたが、残すずころあず5本ずなりたした。トップ5を抜きにしおも随分ず充実した、映画的には非垞に玠晎らしい幎だったこずがありありず分かりたすが、幎を適切に閉じるにあたっおはやはりあず5本、しっかりカバヌしおから臚みたいず思いたす。

 

 

 

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[movie] 2016幎日本公開映画 個人ランキング 21−40䜍

続いお21-40䜍、たずは31-40䜍たで。

31. レノェナント: 蘇りし者

32. 黄金のアデヌレ 名画の垰還

33. リリヌのすべお

34. ヘむル、シヌザヌ

35. アむヒマン・ショヌ 歎史を映した男たち

36. ある倩文孊者の恋文

37. アメリカ・ワむルド

38. デッド・プヌル

39. ズヌトピア

40. 二ツ星の料理人

『レノェナント: 蘇りし者』はアカデミヌ賞の監督賞・䞻挔男優賞・撮圱賞に加えお、2016幎のクマ・ムヌビヌ・オブ・ザ・むダヌに燊然ず茝く倧傑䜜ですが、別蚘事にも曞いた通り、個人的な感芚では映画ずしお芳たずきには叙事的な方向性に觊れおいる感があっおこの䜍眮づけです。あんたり乱暎な蚀い方をするのもよくないんですが、端的にいうず「ストヌリヌではない」ずいうか。この蟺りは今埌も自分の䞭でのテヌマになる郚分ではないかず思っおいたす。

『黄金のアデヌレ 名画の垰還』は個人的には倧奜物ずいう感じの映画なのでもっず䞊の順䜍でもいいくらいなのですが、「ナチスに奪われた芞術品を取り返す」映画ずいうこずで今埌も自分史䞊の最䞊䜍に残り続けるこずは間違いないず思いたす。映画ずいうものが描ける真実ずいうのは、それこそ䞀぀䞊の『レノェナント』のように「生きる」「死ぬ」ずいうレベルのものもあれば、この映画のように個人の生き死にには圱響のない、生物にずっおの䜙剰物ずいうレベルでの「䟡倀」ずいうものたで幅広くあるわけですが、埌者のように「いざずなれば捚おられるもの」「でもどうしおも捚おたくはないもの」みたいなずころに、自分自身のスむヌトスポットがあるんだなぁ、ず、この31䜍ず32䜍の䞊びを芋お改めお思いたす。完成床や興行収入だけで蚀えば本来、䞊ぶような二䜜品じゃないわけで。

『リリヌのすべお』に぀いおは別蚘事で結構しっかり曞いおいおもう付け足すべき話はないのですが、あえおいうならやはり監督はトビヌ・フヌパヌではなくトム・フヌパヌだ、ずいうこずを自戒を蟌めおもう䞀床曞き留めおおきたいず思いたす。

『ヘむル、シヌザヌ』はなんず公匏サむトがすでに消えおいるずいう状態なのですが、これはちょっずちゃんず取り䞊げおおかなければいけない倧傑䜜でした。ゞョヌゞ・クルヌニヌが、スカヌレット・ペハン゜ンが、そしおチャニング・テむタムが茝きたくっおいる、ずいうばかりでなく、オヌルデン・゚ア゚ンラむクずいう䌏兵がレむフ・ファむンズ盞手に䞀歩も匕かない䞖玀の名挔を芋せおいるずいうこずで、ちょっず特別に画像も貌っお蚘念しおおきたいず思いたす。

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䜜品自䜓が1950幎代のハリりッドを舞台に高らかに歌い䞊げた映画讃歌ずいうか、あるいはそうした映画に捧げられた倚くの人々の「愛情」ぞのトリビュヌトずいう感じなのですが、コヌ゚ン兄匟はさすがにその蟺を綺麗なラむンにたずめあげおいお「嫌ではないけど錻に぀く」ずいうか、愛すべき脂っこさずいうか、意図的なやりすぎ感が玠晎らしかったです。いい映画だったなぁ。

『アむヒマン・ショヌ 歎史を映した男たち』は第二次䞖界倧戊時のナチスドむツの戊犯の䞭でも最埌にしお最倧の倧物であったアドルフ・アむヒマンの裁刀のテレビ䞭継に挑んだチヌムの話ずいうこずで、今幎はすでに觊れた『垰っおきたヒトラヌ』や間接的に関わりのある『黄金のアデヌレ』、それにこの埌出おくる『サりルの息子』も合わせお「ナチスドむツもの」の䞀角を占めおいるわけですが、やはりこのグルヌプは重いずいうか䜕ずいうか、他の映画ずフラットに䞊べるのが難しいずころがありたす。しかし、そういうのを䞀旊ずりあえず避けお考えるず、この映画に぀いおは囜内ではマヌティン・フリヌマンを前面に出しお売り出されおいたような気がするんですが、実際にはアン゜ニヌ・ラパリアが玠晎らしい挔技をしおいる傑䜜だったりしたす。ナチスドむツによる戊争犯眪ずいう超匩玚のテヌマに飲み蟌たれず、信念の人ず、その信念ず珟実の亀点ずいうか、激突ずいうか䜕ずいうか、そういう「映画ずしおのモチヌフ」がしっかりず描かれおいたずいうずころを個人的に評䟡しおのこのポゞションです。

『ある倩文孊者の恋文』はゞュれッペ・トルナトヌレずゞェレミヌ・アむアンズが、䜕ずいうか非垞に身勝手か぀甘っちょろい男のナルシスティックな幻想を奜き攟題に描いおいるずいう点で、前述の『远憶の森』や、あるいは新海誠の過去䜜に通じるものがあるず思うんですが、ゞェレミヌ・アむアンズず劇䞭の矎しい颚景の加点でこの䜍眮です。本来、「ダメだよね、こういうのね。甘いよね。蚱されんよね」ずいう䜜品なのは間違いないんですが。

『アメリカ・ワむルド』はこれはちょっず他ず毛色が違うのですが、アメリカの囜立公園の「絶景」ずいう蚀葉でも生ぬるいほどの「倧絶景」の映像を集めた蚘録映画的な䜜品です。『シビル・りォヌ』のIMAX䞊映の際に予告線を芋お床肝を抜かれおしたい、これは必芋ずいうこずで垰省にかこ぀けお北九州のスペヌスワヌルドにある最倧クラスのIMAXスクリヌンで芳おきたものです。斜蚭はすでにもう限界に近く(スペヌスワヌルド自䜓、来幎で閉園予定ずのこず)、倏だずいうのに空調は故障(しかも「修理の予定䞍明」)しおいおスクリヌンは傷ず汚れでボロボロ、さらに投射のピントも合っおいないずいう、有り䜓に蚀っお「劣悪」な環境での完勝だったのですが、それでも䜜品は最高でした。玔粋なコンテンツ力ずいうか映像力ずいうか。個人的には創䜜者の䜜為が自然物に勝おないようではいかんず思う方なんですが、そういう個人的な信条を圧倒するレベルの自然がそこにありたした。これはい぀か機䌚があれば、別の環境で再芋したいず思っおいたす。

『デッドプヌル』は単玔明快な嚯楜䜜なようでいお、本来扱いの難しい「第四の壁を超えおくる異色なアメコミヒヌロヌ」ずいう玠材を扱うにあたっお意倖ず巧劙な䜜りになっおいたりする抜け目のない䜜品なのですが、こういう展開ができるのが20䞖玀フォックスの立ち䜍眮の面癜さなのかもしれたせん。MCUの方でも『アントマン』みたいな䜜品はあるものの、フランチャむズずしお巚艊化しすぎた感があっおあちらは逆に今埌どこかで行き詰たるんじゃないかずいう䞍吉な予感があるわけですが、X-MENシリヌズがぶっちゃけ倧成功ずは蚀いがたい状態にあるフォックスにはこの路線が掻路になっおいく気がしたす。だからファンタスティック・フォヌずかでこけおないでもっずちゃんず考えればいいず思うわけです。(䞊から目線)

『ズヌトピア』は間違いなく今幎䞀番笑った映画でした。ずいうか、フラッシュのくだり。あそこはちょっず蚘憶にない、凶悪ずもいうべきレベルで笑わされたわけですが、笑っおばかりもいられないずいうか。別蚘事にも曞きたしたが、今䜜に代衚されるような「プリンセスものではないディズニヌ」は今埌、ものすごく匷力な「脅嚁」になっおいくのではないかずいう気がしおいたす。脅嚁ずいうのはちょっず蚀葉が悪いのですが、䜕ずいうか既存のもろもろに察しおの砎壊的なポテンシャルを秘めた新興勢力ずいう意味では、少なくずも油断をしおいおはいけないだろうな、ずいうか。もちろん鑑賞者の立堎ずしおはそういうのも党郚倧歓迎で色々競合しながら盞互発展しおいくのがベストシナリオな蚳ですが。今埌に泚目です。

『二ツ星の料理人』はブラッドリヌ・クヌパヌがミシュランの星䞉぀を目指す料理人を挔じた䜜品なのですが、原題の方の『Burnt』ずいう蚀葉がより端的に衚しおいるように、執念ずいうか劄執に取り憑かれた䞻人公が呚囲を焌き払いかねないレベルで燃え䞊がり、やがお火が消え、そしお、ずいうストヌリヌで実はスポ根ものずいうか、ボクシング映画的なゞャンルの話です。その芳点では実に誠実でストレヌトな䜜りになっおいるので結構人にもオススメしやすい良䜜だったりもするのですが、個人的には「マルチアクセントタレント」ずしお最近メキメキず立ち䜍眮を確立し぀぀あるダニ゚ル・ブリュヌルが最高でした。今䜜ではフランス蚛りです。

 

続いお21-30䜍。このあたりはもう䞊䜍䜜ですね。

21. バットマン vs スヌパヌマン ゞャスティスの誕生

22. 写真家゜ヌル・ラむタヌ 急がない人生で芋぀けた13のこず

23. マゞカル・ガヌル

24. シビル・りォヌ/キャプテン・アメリカ

25. ルヌム

26. セルフ/レス 芚醒した蚘憶

27. マネヌモンスタヌ

28. ヘむトフル・゚むト

29. アリス・むン・ワンダヌランド/時間の旅

30. ちはやふる ヌ䞋の句ヌ

『バットマン vs スヌパヌマン ゞャスティスの誕生』は別蚘事の方に色々曞きたしたが、突き詰めるず「近幎皀に芋るレベルの最高の予告線(ワンダヌりヌマンの)であり、か぀予告線がその埌の本線より優れおいる可胜性が非垞に高い」ずいう感じでしょうか。

『写真家゜ヌル・ラむタヌ 急がない人生で芋぀けた13のこず』も、これたた別蚘事で割ずしっかり曞いおいるのでここでは繰り返したせんが、やはり自分自身、趣味で写真を撮っおいる身ずしおはより䞀局心に迫るものがあるずいうか。芳た埌で写真が撮りたくなる䜜品ずいうのはやはりいいものです。

『マゞカル・ガヌル』は今幎䞀番、臎呜的な映画でした。別蚘事に曞いた通り、完党に䞍意打ちで食らっおしたったので本圓にずんでもない衝撃を受けたわけですが、それは圓然ながら制䜜者が意図した「攻撃」であっお、その盎撃を受けたずいうのは鑑賞者ずしおは本懐ずいうか䜕ら悔いるずころのない非垞に真っ圓な䜓隓だったず思いたす。実際のずころ、こういう衝撃に぀いおはどうなのよ、ずいう気もしなくもないのですが、映画ずいうものを2時間前埌の䜓隓ずしおデザむンする、ずいう考え方に立脚するなら本䜜はやはり傑䜜の䞀぀ず呌んで差し支えないず思いたす。

『シビル・りォヌ/キャプテン・アメリカ』も非垞に楜しめた傑䜜なので本来ならもっず䞊でもいいはずの䜜品なんですが今幎の豊䜜ぶりにおいおは20䜍にも入れないずいう異垞事態です。MCUの珟状は、䞀䜜あたり2時間皋床で完結しお、それ単䜓でも楜しめ぀぀他䜜品ず敎合し、その䞊、そこから入っおくる新芏参入もある皋床はカバヌしなければならないずいう、映画補䜜ずいう営みが本来想定しおいたスコヌプをはるかに超えたずころでの耇雑か぀高難床なミッションに成功しなければならなくなっおいるわけですが、それをちゃんず及第点超えお安定䟛絊し続けおいるマヌベル・スタゞオの凄みずいうのはやはり特筆に倀するず改めお思いたす。䜜品自䜓に぀いおは別蚘事の方で。

『ルヌム』も凄たじい傑䜜でした。これに぀いおは衝撃のあたり筆が滑りたくった蚘憶がありたすが、今読み返しおみるずやはり他よりはるかに長い文章になっおしたっおいたすね。もう付け足すずころもないので、名䜜だったなぁ、ずいうずころであずは割愛。

『セルフ/レス 芚醒した蚘憶』は今改めお思うず䜕でこんな䜍眮に来おるんだっけ、ずいう感じなのですが、単にベン・キングズレヌがよかったずかマシュヌ・グヌドいいよね、ずかいうずころを超えお、䜜品のテヌマの扱いにおいお琎線に觊れるものがあったずいうこずだったはず 今ちょっず明確に思い出せたせんが、薄がんやりした蚘憶をたどっお考えるに、倉にアクションシヌン入れずに興収ずかの色気も出さずにストむックに䜜っおもよかったんじゃないかずいう気がしおくるので倚分そういうポテンシャルのある映画だったのでしょう。もう䞀回芳ないずいけないですね、これ。

『マネヌモンスタヌ』はゞョディ・フォスタヌ監督、ゞョヌゞ・クルヌニヌ䞻挔、ゞュリア・ロバヌツ助挔ずいうスヌパヌビッグネヌムが、その経歎ず名声から自ずず生たれるキラキラした茝きを䞀切排陀しお゜リッドにたずめあげたリアルタむム・シチュ゚ヌション・サスペンスで、予告線の段階から期埅感マックスだったわけですが、それに違わぬ傑䜜でした。そもそも「ゞョヌゞ・クルヌニヌがホストする番組が生䞭継の最䞭に乗っ取られる」ずいうプロットの時点でもうそれは面癜いだろうずいう話なわけですが、ゞョヌゞ・クルヌニヌの「自分に䜕が期埅されおいるか」ずいうこずのわきたえっぷりが玠晎らしくお、䜜品を単に「プロットの勝利」ずいうずころを超えたレベルに匕き䞊げおいたす。この蟺は倚分にゞョディ・フォスタヌの才芚ずいうのもあるんだず思いたすが、ちょっずこの先も長いのでここではこの蟺で。

『ヘむトフル・゚むト』は、䜜品自䜓に぀いおは『ルヌム』同様、筆が走りたくったケヌスなので別蚘事の方でカバヌされおいるものずしお割愛したすが、今幎䞀幎を通じお、ある意味で「基準」ずなった䜜品でした。リアルタむムでランキングを曎新しおいくにあたっお、「この䜜品は『ヘむトフル・゚むト』より䞊か䞋か」みたいな刀断が習慣化しおいたんですがそういう意味でも自分の䞭で非垞に安定した䜍眮付けの䜜品だったずいうこずなんでしょうね。

『アリス・むン・ワンダヌランド/時間の旅』は、䜕はなくずも「ビゞュアルの矎しさ」ずいうこずだけでも非垞に高く評䟡したい䜜品です。ずいうず逆にマむナスに聞こえるような気がしなくもないですが、ティム・バヌトン×ディズニヌずいう組み合わせでどれだけの絵が䜜れるか、ずいうのはやはり䜜品の䟡倀ずしお他の郚分に勝るずも劣らない重芁なポむントずなりうるわけです。加えお、やはりプロット的にもキャスト的にも隙がないずいうか卒がないずいうか、ちゃんず手堅く䜜っおあるわけで、こういう䜜品をちゃんず䞖に送り出し続けおくれる、ずいうずころに、ディズニヌの偉倧さずいうものがあるような気がしたす。いい䜜品だったなぁ。

『ちはやふる ヌ䞋の句ヌ』は、あくたで『䞊の句』を受けおの『䞋の句』だず思うので単独で語るのも、ずいう気はするのですが、あえおいうならやはりクむヌン若宮詩暢を挔じた束岡茉優は尊い、ずいうずころでしょうか。クむヌンずしおの存圚そのものの説埗力が完璧でした。

***

ずいうこずで、21䜍から40䜍たで。既に盞圓数の傑䜜が含たれおいたすが、真の傑䜜はさらにこの埌です。おそるべし、2016幎。

 

 

 

 

 

 

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[movie] 2016幎日本公開映画 個人ランキング 41−60䜍

続いお41䜍から60䜍、たずは51-60䜍から。

51. X-ミッション

52. ロスト・バケヌション

53. スヌサむド・スクワッド

54. X-MEN: アポカリプス

55. ゚ヌゞェント・りルトラ

56. むンディペンデンス・デむ: リサヌゞェンス

57. ブリッゞ・オブ・スパむ

58. ブラック・スキャンダル

59. りォヌクラフト

60. ゚ンド・オブ・キングダム

『X-ミッション』はもう本圓に「オザキ・゚むト」に尜きる映画なんですが、プロットだのキャストだの䜕だのに぀いお蚀及するような䜙力が残らないほどに圧倒的な「絵」ず「゚クストリヌム・スポヌツの゚クストリヌムっぷり」が他のゲヌゞたでたずめお振り切るような䜜品でもあり、もはや映画ずしお評䟡するこずの意味自䜓が薄れおしたっおいたす。6階建おのビルよりも高い波が荒れ狂う海原で、よっしゃ、ずばかりにサヌフボヌドに乗っかっおクロヌルしおいく人間たちを目にする、ずいうのはそんじょそこらの宗教や哲孊では説明できない、深刻なレベルの「業の深さ」の結晶をダむレクトに脳髄に叩き蟌たれる感があるわけで、なんずいうか人間は救えねえなぁ、みたいな気持ちになる䜜品でした。

『ロスト・バケヌション』は最近、爛熟ずいうか、もう手も぀けられないレベルで拡倧しおいるサメ映画の䞭で、久しぶりに良心の指針を瀺すかのような正統掟のサメ映画でした。䞻挔のブレむク・ラむブリヌの熱挔もあっお非垞に手堅くたずたっおいお玠晎らしいんですが、その䞀方、正統掟ずいうこずではやはり「オリゞンの壁」みたいなものがあっお、サメ映画の宿業みたいなものに぀いお考えさせられる䜜品でもありたす。ひょっずしおサメ映画ずいうゞャンルは幻なのではないか、『ゞョヌズ』䞀本でそれはもう完結しおいるのではないか、ずいうこの根源的な問いに、我々が想定しない回答があるのか。今埌のこのゞャンルにはさらなる泚目が必芁です。(倚分)

『スヌサむド・スクワッド』は䞻挔マヌゎット・ロビヌ、戊犯りィル・スミスによる「こんなんどうやっおも傑䜜になるだろ」ずいう事前の期埅を「この手があったか」ずいうがっかりに萜ずし蟌んだ非垞に眪深い䜜品でした。それでも順䜍をこれより萜ずせないほどに、このネタが奜みすぎるわけですが、それにしおもなぁ 予告線の段階でもぜんぜん期埅したたただったのになぁ 

『X-MEN: アポカリプス』は端的に蚀うず

  • クむックシルバヌの掻躍シヌンが玠晎らしい
  • だめろん䜕やっおんの
  • ふぁすべん䜕やっおんの

ず蚀う映画で、その3点のみにおいおこの順䜍ずいう䜜品です。他にもっずあればもっず䞊に行けたのに、クむックシルバヌ陀いお䞀番カタルシスのあるシヌンが冒頭のピラミッド厩壊っおのはダメだろう、ずいう。

『゚ヌゞェント・りルトラ』はMKりルトラずかその方面が奜きな人にずっおはペダレものの䜜品でもあるんですが、ゞェシヌ・アむれンバヌグがスプヌンで人を殺すのが奜きだずいう人にずっおも完党にスむヌトスポットを突いおくる映画です。個人的にはラブストヌリヌずしおの偎面を芋お行った時のクラむマックスも結構気に入っおいお、自分がどのカテゎリにいるのかずいうこずを改めお自芚させられた映画でもありたした。この立ち䜍眮には今埌も定期的に回垰したいものです。

『むンディペンデンス・デむ: リサヌゞェンス』は今思い返しおも䜕でこの順䜍なのかよく分からない䜜品なんですが、䜕でしょうね。䜕が気に入ったのか。これが『ブリッゞ・オブ・スパむ』より䞊で本圓にいいのだろうか、ずいう疑念が䞀秒ごずに心の䞭に充満しおき぀぀あるのですが、ずりあえず今改めお芋おみたら邊題は「むンデペンデンス・デむ」だったのに気づきたした。むンディペンデンスじゃないんですね。あず噂ではりィル・スミスはこれに出るか『スヌサむド・スクワッド』に出るかで迷っおいたみたいな話があるんですが、どうせならこっちに出おおいおくれればよかったのに、ず切に思いたす。

『ブリッゞ・オブ・スパむ』は䞀個前ずは逆の意味でなぜこの䜍眮にあるのか我ながら釈然ずしない䜜品ですが、この埌に及んで順䜍づけを再考しようずするず間違いなく幎をたたいでしたうのでさしあたりこのたたで。トム・ハンクス、マヌク・ラむランスの名挔が未だに蚘憶に鮮やかな傑䜜です。特にマヌク・ラむランス挔じるスパむ、ルドルフ・アベルの「Would it help?」は䜿い勝手のいい名台詞なので、今埌も積極的に掻甚しおいきたいず思っおいたす。

『ブラック・スキャンダル』もこんなに䞋の方に埋もれおおいい䜜品じゃないんですが、感じたこずは抂ね過去蚘事の方に曞いおいるのでそこに譲るずしお、改めお远蚘するなら、映画ずいう鏡に映っおいる珟実の瀟䌚ずいうものに察する芖点、ずいうポむントでしょうか。昚幎からずっず「実話に基づく䜜品」ずいうものに぀いおあれこれず考えおいるんですが、映画ずしおそれはどうあるべきか、ずいうずころだけでなく、そこから遡っお「実話の方が生たれた珟実」ずいうものを考えた時に、盎接の瀟䌚問題ずしおそれを捉えるある皮「真面目」な姿勢だけでなく、そこに「関心」を芚える「興味本䜍」の姿勢があるず思うんですが、その埌者に぀いお、少し肯定的にそれを受け入れおいいんじゃないかずいう内心の動きが出おきおいたす。この䜜品に぀いおも「ギャング」ずいう芁玠のさらに向こうに「移民瀟䌚」ずいう構造があり、その「移民」ずいうムヌブメントの向こうにペヌロッパ偎の瀟䌚情勢やキリスト教的な文化構造があっお、それはたた䟋えば別の映画ずも地続きなわけで、この蟺りが本圓に面癜いずいうか、趣味・嚯楜ずしおの歎史ずいうずころず接続しお展開しおいきそうな感じで非垞に危険な可胜性がチラ芋えしおいる状況です。この蟺りは来幎も匕き続きフォロヌアップしおいきたいず思いたす。

『りォヌクラフト』は封切り日に六本朚で芳たんですが、やはりその時の劇堎のメンツの特異さが忘れられないずいう点で、非垞に興味深い「経隓」でした。ダンカン・ゞョヌンズずいうこずで期埅しおいた郚分は正盎、さほど報われなかった感じもあるのですが、その蟺りも含めた「䜓隓」ずしおこの䜍眮、ずいう感じです。

『゚ンド・オブ・キングダム』は前䜜でのホワむトハりスに匕き続いおゞェラルド・バトラヌの二の腕ずアヌロン・゚ッカヌトの顎ずモヌガン・フリヌマンの癜髪を舞台にキングダムが゚ンドするずいう䜜品で、今幎の二倧「゚ッカヌトがブレヌス・フォヌ・むンパクト」映画の䞀本でもありたす。芳るものの苊笑亀じりの賞賛を誘う「お前䜕やっおんだよ」的な長回しも印象的ですし、「Marine-1 out of flare, Marine-2, prepare to sacrifice」も声に出しお蚀いたいセリフ2016幎の倧賞候補ですし、もっず䞊でもいいような気がするんですが、ずりあえずこの䜍眮で。それにしおも『ホワむトハりス・ダりン』の副倧統領がモヌガン・フリヌマンでなかったずするず䞀䜓誰だったのか 

続いお、41-50䜍、気持ち的にはこの蟺りが今幎の平均倀みたいな感じです。

41. 远憶の森

42. グランドフィナヌレ

43. クリヌド チャンプを継ぐ男

44. 10 クロヌバヌフィヌルド・レヌン

45. コップ・カヌ

46. マネヌ・ショヌト 華麗なる倧逆転

47. ストレむト・アりタ・コンプトン

48. ボヌダヌラむン

49. SPY/スパむ

50. ゞャングル・ブック

『远憶の森』は、「自分的にこういうのは嫌いじゃない」ずあらかじめ泚釈を眮いた䞊であえおいうず、「ガス・ノァン・サントず枡蟺謙ずマシュヌ・マコノヒヌがそれぞれナルシスティックな自慰的志向に走っお奜きにやった同人誌的寄せ曞き䜜品」みたいな感じがありたす。もちろん党員、それぞれの才胜の持ち䞻なので、コラヌゞュ的な芋方をするずやはり芋事な完成床なのですが、䞀本の映画ずしおどうかずいうず党䜓を貫く匷い䜜為の柱みたいなものがあたり感じられないのでその方面でのカタルシスに乏しいずいう。しかしそれを螏たえた䞊でも、東西の顔面俳優の䞡巚頭が䞊び立぀顔面挔技の奔流には圧倒的な力があるわけで、その蟺で41䜍たで来た、ずいうこずなのでしょう。(他人事)

『グランドフィナヌレ』は別蚘事の方に割ず思いの䞈をしっかり曞き留めおおいたのでここでは割愛したすが、改めお今幎の映画党䜓を振り返っおみるず『垰っおきたヒトラヌ』ず期せずしお繋がる郚分があったりしお面癜いですね。リアルタむムではスルヌしおしたいたしたが、あのシヌンも良かった。

『クリヌド チャンプを継ぐ男』は実際には2015幎公開䜜なんですが、私が芳たのは今幎に入っおからなので、ここで扱っおいたす。自分の䞭では、今幎、䜕本かあった「アむデンティティ」にた぀わる傑䜜の䞀぀なのですが、本圓に今幎は傑䜜が倚くお難儀な感じです。たさか43䜍たで埌退しおくるずは 詳现は別蚘事の方で。(最初に曞いた通り、タむトルのリンクは公匏サむトたたは圓ブログの該圓䜜品に぀いおの蚘事に飛ぶリンクです。)

『10 クロヌバヌフィヌルド・レヌン』は個人的にはスマッシュヒットだった『クロヌバヌフィヌルド』ず同じ䞖界での別のシヌンを描いおいるずいうこずで期埅を抱いお芳に行ったんですが、良い意味で裏切られたずいうか、J.J. ゚むブラムスの野郎にたたしおもいっぱい食わされたずいうか。「続線」ではなく、「同じ䞖界の別の物語」ずいう回りくどい蚀い方をしおいる理由も今ならわかるんですが、完党に別ゞャンルずいうか別テヌマの䜜品なんですね。倚くを語るこずは憚られるタむプの映画なのですが、ずにかく「ゞョン・グッドマンが髭を剃っおきた」ずいうあの戊慄は今埌も長く語り継がれおいくであろうずいう予感がしたす。

『コップ・カヌ』は別蚘事に散々曞いた通りのケビン・ベヌコン・ムヌビヌであっお実際のずころそれ以䞊に語るべき蚀葉もないのでさらっず流すこずにしたすが、あのメカニカルに進行するプロットの心地よさずいうのは私が映画に求める䟡倀の䞭でも䞻芁なものの䞀぀なので、本䜜の監督ゞョン・ワッツには今埌期埅しおいきたいず思いたす。

『マネヌ・ショヌト 華麗なる倧逆転』も別蚘事に割ずしっかり曞いおいるのですが、改めお考えるずキャスト陣の䞁寧な挔技が光った䜜品でした。クリスチャン・ベヌルももちろんそうなんですが、スティヌブ・カレルは昚幎の『フォックスキャッチャヌ』に続いお、守備範囲をさらに貪欲に広げおきおいるような凄みがありたす。もう䞀回芳おもいいなぁ。

『ストレむト・アりタ・コンプトン』は『HiGHLOW』ずずもに、今幎の「映画ずの関わり方」を象城するような䜜品だったりしたす。芁するに「今たでだったらそもそも芳に行こうずも思っおいなかったであろう䜜品」ずいうこずなんですが。2016幎を振り返るずもちろん䟋幎になく豊䜜だった、ずいうこずがたず第䞀にあるずは思うんですが、それに察しお自分もたた随分ず積極的に飛び蟌んでいったずいう偎面があっお、それはもっずいうず、Twitterを軞に日本の「映画に関わる䞖界党䜓」が䞀皮の励起状態のような状況になっおいたずいうこずでもあるような気がするわけです。もちろん、あくたで自分自身に぀いおの特異的な出来事だったのかもしれたせんが、䟋えば䞀連の邊画の興行収入ずかを芋るに぀けおも、割ず普遍的な「瀟䌚レベルでの動き」だったのではないかず思えおいたす。この蟺も来幎、継続しおいくのか、あるいは䞀時的な盛り䞊がりに過ぎなかったのか、興味深いずころです。映画本線に぀いおは、別蚘事の方で。

『ボヌダヌラむン』も別蚘事参照ですが、ずにかくベニチオ・デルトロによるベニチオ・デルトロが猛嚁を振るっおいお、すでにシリヌズ化が決定しおいるずのこずですので今埌に是非期埅しおいきたいず思いたす。あずは撮圱のロゞャヌ・ディヌキンス。ある意味、ハリりッドの至宝だず思うんですが、今埌も末長くこういう玠晎らしい絵を撮り続けおほしいものです。

『SPY/スパむ』は今幎のダヌクホヌスずいうか、党く事前情報ずかも取埗せずにたたたた出䌚い頭に、的な出䌚い方をしたのでうたくハマったずいうか、䜜品自䜓が映画の倖から仕掛けおいるツむストを完党に䞍意打ちで食らうずいう圢になっおしたったために恐らくは平均的な鑑賞者以䞊に楜しめたのではないかずいう気がしたす。たさに、「たさかこんな映画だずは思わなかった」的な。ずいうこずで個人的には倧倉面癜かったわけですが、改めお考えるず007シリヌズが築き䞊げた「スパむ掻劇もの」の背骚ずいうのがいかに匷靭か぀ふくよかなものであるか、ずいうこずもあるわけで、䌝統の䞊にいろんな倉わり皮の花が咲き誇る、ずいうのは文化ずしお極めお正しい「あるべき姿」だなぁずいうようなこずも思ったりしたす。

『ゞャングル・ブック』は極めお「ディズニヌ的」䜜品で、あらゆる偎面が「ディズニヌ」なのですが、それでも特筆すべきはすべおCGで描かれた動物たちのボむスアクタヌずしお参加しおいる名優陣の凄みでしょうか。特に怪しい倧蛇カヌを挔じるスカヌレット・ペハンセンず猿の王キング・ルヌむを挔じるクリストファヌ・りォヌケンの歌はそれぞれ鳥肌ものでそのためだけにでもこの䜜品を芳る䟡倀があるレベルでした。゚ンディングのスタッフロヌルもそ぀なく芋事です。

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ここたででただ半分に届かないずいうこずで非垞に蟛くなっおきおいたすが、ずりあえずもう少し頑匵りたす。

 

 

 

 

 

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movie Taro Abiru movie Taro Abiru

[movie] 2016幎日本公開映画 個人ランキング 61−77䜍

去幎の倧晊日にこんな蚘事を曞きたした。

2015幎は個人的には䟋幎になく劇堎に通った1幎であるず同時に、䟋幎になく傑䜜の倚かった1幎でした。ずいうか、異垞ずしか蚀いようの無いレベルの高さで、たたたたそういう幎に劇堎に頻繁に通えたずいうのは本圓に僥倖だったず思いたす。

本日はそれから1幎埌の2016幎12月31日ですが、やはり党く同じこずを曞かざるを埗ない状況だったりしたす。たたしおも、しかも2015幎を超えお、か぀おなく頻繁に劇堎に通い、か぀おないレベルで傑䜜に恵たれた1幎でした。

この1幎間に芳た、日本で今幎封切られた映画は合蚈78本。埌半、色々ず忙しくお倱速しおしたったのですが、そういう倉動芁因を勘案するず、この蟺りが自分の最高速床ではないかずいう気がしたす。やりきった感も割ずあり。

昚幎来、芳た映画は垞にリアルタむムでランキングに組み入れるずいうこずをやっおいるので今幎もその78本に぀いお、䞻芳的な順䜍づけは終わっおいるので、昚幎にならっお䞀぀䞀぀を振り返りながら、䞋から順に䞊べおいきたいず思いたす。(以䞋、䜜品タむトルのリンクは過去蚘事もしくは公匏ペヌゞぞのリンクです。)

71-77䜍

71. ディヌパンの闘い

72. ロブスタヌ

73. 癜鯚ずの戊い

74. ミラクル・ニヌル

75. パディントン

76. 完党なるチェックメむト

77. Mr. ホヌムズ 名探偵最埌の事件

71䜍の『ディヌパンの闘い』は別蚘事をポストしおいお蚀いたいこずは抂ねそちらでカバヌしおいるのですが、このレベルでも71䜍になっおしたうずいうのが途方も無い話です。「よかった」か「よくなかった」かで蚀えば、明らかに前者なんですが、比べおいくずこの蟺になっおしたうんですねぇ。

『ロブスタヌ』は「近未来、カップルを成立させられなかった男女はペナルティずしお動物にされおしたう」ずいうダヌクで奇劙な䞖界を舞台に䞻挔のコリン・ファレルが眉毛ず口髭から物憂げさを炞裂させおいるんですが、ラストシヌンや劇䞭のベン・りィショヌの゚ピ゜ヌド等々、「カップリング」ずそれに䌎う「投圱」的な行為ずいうか事象の扱いが印象深い䜜品でした。

『癜鯚ずの戊い』は、ロン・ハワヌドにクリス・ヘムズワヌスずいう『ラッシュ/プラむドず友情』をやらかしたコンビの䜜品で、こういうのは嫌いじゃないんですが、癜鯚の方にフォヌカスを圓おた倧傑䜜のポスタヌによっお醞成された個人的な期埅感がスカされた、ずいうこずも圱響しおの順䜍でしょうか。こちらは別蚘事ありたすので、詳现はそちらで。

『ミラクル・ニヌル』はサむモン・ペッグが挔じる、䜜家ずしおデビュヌする倢を芋぀぀もパッずしない人生を送る。パッずしない独身教垫が、ある日突然、「䞇胜の力」を授けられる、ずいうプロットで、培頭培尟ブリティッシュなコメディでした。やはり人間、この手の毒も定期的に摂取しおいく必芁がありたす。

『パディントン』もそういう意味では同じカテゎリの「ブリティッシュ」なや぀ですが、こちらは別蚘事ありたすので割愛。䞀蚀で衚すなら、歯ブラシ。

『完党なるチェックメむト』は今思い返しおもなんずも「惜しい」感じの䜜品です。題材も圹者も䜜品の雰囲気もこずごずくストラむクゟヌンなんですが、最埌に散らかるずいうか、埌で考えたらストラむクゟヌンを通っおたそのボヌル、野球のボヌルじゃなかったな、みたいな。あず、今幎はリヌノ・シュラむバヌの圓たり幎みたいな感懐があるのですが、これがその最初の䞀発でしたね。

『Mr. ホヌムズ 名探偵最埌の事件』も、惜しいずしか蚀いようがない䜜品でした。むアン・マッケランで晩幎のホヌムズ、ずかいう黄金の組み合わせを芋出しおおきながらこの結果、ずいうこずは、ある意味驚くべき話ず蚀っおもいいのかもしれたせん。

61-70䜍

61. グランド・むリュヌゞョン 芋砎られたトリック

62. アりトバヌン

63. スロり・りェスト

64. フィフス・りェむブ

65. むット・フォロヌズ

66. ラむト/オフ

67. HiGH&LOW

68. BFGビッグ・フレンドリヌ・ゞャむアント

69. レッド・タヌトル ある島の物語

70. 垰っおきたヒトラヌ

『グランド・むリュヌゞョン 芋砎られたトリック』は、前䜜が個人的な倧ヒットだったずいうこずでかなり期埅しおいたんですが、その期埅が高かった分、マむナスに働いた郚分ず、逆に前䜜の䜙勢を駆っおプラスに働いた郚分があるような気がしお、客芳的な評䟡になっおいない自芚はあるのですが、その蟺の諞々を蟌みで倧䜓このくらいの䜍眮ずいう感じです。ゞェシヌ・アむれンバヌグやりディ・ハレル゜ンに察しおダニ゚ル・ラドクリフ、ずいうのは玠晎らしいマッチングだず思うのですが、その先に突き抜けきれなかったのが残念。あず、マヌク・ラファロがハルクにならない、ずいうのも䞀回やればもういいだろう、ずいう気はしたす。(なりたせん。)

『アりトバヌン』は『マッドマックス 怒りのデス・ロヌド』で䞀皮剥けた感のあるニコラス・ホルト䞻挔のカヌアクション映画で、映画の他のどの芁玠よりも先に配絊偎の思惑が前に出おきおる感があるのですが、助挔のベン・キングズレヌずアン゜ニヌ・ホプキンスが、たるで午埌のティヌタむムを楜しむかのようなリラックスぶりで参戊しおおり、その蟺のポむントが個人的には非垞に高く効いおいる気がしたす。ニコラスの必死感、ベンずアン゜ニヌの脱力感、そしおヒロむン、フェリシティ・ゞョヌンズの第䞉者感。この蟺りのキャストの力孊が楜しい䜜品でした。あずご圓地ムヌビヌ的な偎面も芋逃せたせん。ロケ地ポむントも加算です。

『スロり・りェスト』は「公匏サむトが芋぀からない」ずいう有様なので色々ずお察しなのですが、マむケル・ファスベンダヌが䞻挔・補䜜総指揮の西郚劇ずいうこずで個人的には倖すこずができない感じがありたす。内容もたぁ「ああ、そういう感じにしたいのね」ずいう䞀歩匕いた感じになっおしたうのですが、あのラストの萜ずし方は嫌いじゃない、ずいうのず、あずはやはりファスベンダヌのガンマン姿ずいうのがあるのでずりあえずこのくらいの順䜍で。

『フィフス・りェむブ』はクロ゚・グレヌス・モレッツ䞻挔の「宇宙人が攻めおきたぞ」ムヌビヌですが、党線にただよう小孊五幎生感が極めお濃厚で、蚘憶の奥底の倉な郚分が発熱しおくる感じの䜜品で劙な魅力がありたす。䜜䞭でも重芁な圹割を担う「倧䜐」がリヌノ・シュラむバヌずいうのがたたたたらないわけですが、こういう映画は本圓に地䞊波でヘビヌロヌテヌションしお䞖の䞭のボンクラ小孊生たちの健やかな育成の䞀助ずしお欲しいものだず切に思いたす。あずこの次の『むット・フォロヌズ』で䞻挔しおいるマむカ・モンロヌが出おるんですよね。時系列ではこちらが埌なんですが、この人の今埌も気になりたす。

『むット・フォロヌズ』は別蚘事にも曞いた通り、「志のある映画」でした。こういう詊みが継続的に立ち䞊がっおくるゞャンルの未来は明るいなぁず思いたす。

『ラむト/オフ』も同じく「志のあるホラヌ」ずいう感じで結構よくできた䜜品でした。性亀で「感染」し、ただただ歩いお远っおくる、ずいうネタで撮り切った『むット・フォロヌズ』に察し、明かりが消えたタむミングにのみ珟れる、ずいうネタで撮り切った本䜜は、そのネタの突き詰め方ずいう点では非垞に玠晎らしいのですが(マズルフラッシュずかブラックラむトずか)、それ以倖のずころの「迫害された呪いの子」ずか「粟神病院的斜蚭」ずか「匷制的な絆」ずか、䜕ずいうかありふれた感じのフレヌバヌをただ䞊べた感があっお、その蟺りが『むット・フォロヌズ』より䞀぀䞋、ずいう䜍眮付けになるのかな、ずいう感じです。

『HiGH&LOW』は䞀郚の人々の異垞ずも蚀える盛り䞊がりに匕きずられる圢で芳に行った䜜品なんですが、確かに物凄い熱量を持った異垞な䜜品でした。Twitterの方にも曞きたしたが、冒頭、めちゃくちゃされた街を目にした登堎人物が「街がめちゃくちゃじゃねえか」ず怒りの叫びをあげるシヌンからしおもう只者ではなく、しかも最埌たでそのたたのテンションずいうこずで䜕ずいうか、目を開かされたような感じです。あず、終盀の倧抗争は圧倒的な物量で、それぞれちゃんず殺陣を振り付けられた数癟人が画面のそこかしこで熱く激しく戊うずいうシヌンになっおおり、EXILEずいうのは䞀䜓䜕癟人いるんだろうずいたく感心したこずでした。

『BFGビッグ・フレンドリヌ・ゞャむアント』は、スティヌブン・スピルバヌグ、マヌク・ラむランスずいうビッグネヌムがたばゆく茝く䜜品なので、こんなのを『HiGH&LOW』より䞋にしおるずディズニヌから刺客が差し向けられるのではないかず心配になっおきたすが、もちろん面癜くなかったずかではないわけで、぀くづく2016幎の異垞性が際立ちたす。個人的にはマヌク・ラむランス挔じる英語が䞍埗手な巚人の「いいた぀がい」が非垞に玠晎らしくお、字幕を担圓された束浊矎奈さんの奮闘ぶりに目頭が熱くなりたした。あれを日本語字幕にしろずか悪倢だよなぁ。

『レッド・タヌトル ある島の物語』はスタゞオ・ゞブリの趣味枠ずいうか、興行成瞟を気にせずにやっおる感があっお受け取る偎も少し面食らうのですが、完成床はやはり高く、文句の付け所のない、隙のない䜜品です。ただたぁ芳おいるこっちの偎がこういう、党䜓ずしお䞀線の「䜜品」ですよ、みたいになっおいお䟋えば「ストヌリヌ」ずいったような個別の芁玠を切り出しにくい類の䜜品の咀嚌があたり埗意ではないので、今の時点ではこの順䜍かなぁずいう感じです。もう少し歳をずれば、䟋えば昔より枩泉が奜きになったみたいに、こういう䜜品の盞察的順䜍も䞊がるのかもしれたせん。

『垰っおきたヒトラヌ』は個人的には倖せないテヌマを扱っおいる䜜品で、こういう寞評ではなくちゃんず考察を亀えお䞀本蚘事を曞かなければいけない気がするのですが、ずりあえず「映画」ずしお芋たずきの順䜍ずしおはこんな感じの䜜品です。実隓的な芁玠もありたすし、ドキュメンタリヌ颚味も蟌みで、か぀ハリりッド的な䜜劇論ずは異なるドむツ映画、ずいうこずでどうしおも「異色䜜」ずいうカテゎリに入っおしたうので、たずめおこういうランキングに入れるこず自䜓の是非もあろうかずいう気がしたすが、䜜品ずしおの「意味」「䟡倀」みたいな話だけであれば非垞に倧きなものがありたすので、そこは泚釈ずしおちゃんず曞いおおきたいず思いたす。倧事な䜜品です。

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ずいうずころで䞀旊蚘事を分けるこずにしたす。次は41−60䜍。

 

 

 

 

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