2020年日本公開映画 フェイバリットランキング

2020年もついに楽日を迎え、恒例、年に一度のブログ更新のタイミングがやってきました。

新型コロナウイルスが世界を変えてしまった2020年、何となく当たり前のように固定化されていた「映画を観る形」「映画を観せる形」というものが根底から揺るがされ、改めてそれに向き直るタイミングだったわけですが、個人的に改めて実感したのは「劇場に出かける」ことの方が「自室で配信を観る」より遥かに心理的敷居が低かったのだなぁ、ということでした。地上を離れて宇宙空間に出ることで重力から解き放たれるのと同じようなレベルで、自分のテリトリーを物理的に離脱しないと、なかなか「自分と作品だけ」という純度の高い空間が作れないんですね。

劇場に出かける、ということが制限され、メジャータイトルも軒並み延期という中で、配信だとなかなか食指が動かない、という状態ではまさに八方塞がりなわけですが、その一方、そうした状況だからこそ実現した、池袋グランドシネマサンシャインさんの特別企画、レーザーIMAXでの『ダークナイト』『インターステラー』上映であったり、あるいはコロナ禍が深刻さを増し始め、対応方針も定まらない難しい状況の下で見事に実現されたシアタス調布の『天空の城ラピュタ』ULTIRA特別上映など、オールタイムベスト級の傑作が現時点でほぼ最高クラスの上映形式で鑑賞できる、という得難い体験もありました。この辺りのリピート鑑賞を加えると、今年は40回ほどの劇場鑑賞だったわけですが、来年、まだどういう形で確立されるのか見えてこない「ニュー・ノーム」の世界において、できれば60〜70本くらいは劇場で新作を鑑賞したいところです。

それでは例によって、個人的に気に入った順、印象に残った順、というくらいのゆるい並べ方でざっくり並べたランキングを置いておきます。


1    ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語
2    フォードvsフェラーリ
3    リチャード・ジュエル
4    1917 命をかけた伝令
5    TENET テネット
6    ジュディ 虹の彼方に
7    羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ) ぼくが選ぶ未来
8    ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密
9    ジョジョ・ラビット
10    スキャンダル
11    9人の翻訳家
12    「鬼滅の刃」無限列車編
13    ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY
14    チャーリーズ・エンジェル
15    ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋
16    mid90s ミッドナインティーズ
17    アルプススタンドのはしの方
18    エジソンズ・ゲーム
19    パラサイト 半地下の家族
20    テリー・ギリアムのドン・キホーテ
21    囚われた国家
22    デッド・ドント・ダイ
23    ラストレター
24    ハスラーズ
25    ミッドサマー