[camera] EOS 5D Mark IVによるJPEGサンプル
(※以下、写真をクリックすると原寸画像が別ウィンドウで開きます。)
まず国立新美術館、2Fから階下のカフェスペースを見下ろしたところ。EF24-70mm f/2.8L IIの広角端で、開放です。(なので左奥の方はちゃんと写っていません)
この日は曇っていて窓から入る光があまり強くないのですが、何となくハイライト側の描写が従来機と違っているように感じます。ちなみにピクチャースタイルは「ディティール重視」をベースに、そこからコントラストと色の濃さを1レベルずつ落としています。5DS Rと比べると画素数はかなり少なくなるのですが、実写では(ある意味当然ながら)解像度に不足は感じません。
次も同じく、国立新美術館の中で、同じくEF24-70mm f/2.8LL IIの広角端、ただし今度はf/4に絞っています。
まぁ見てのとおり露出アンダーでアレですが、実はこの撮って出しのJPEGでも結構暗部が残っていて、このまま持ち上げていくと天井面の細かい筋がしっかり見えてきます。Lightroomではまだ扱えないので未確認ではありますが、RAWファイルならもっと頑張ってくれそうな期待感があります。
続いて国立新美術館から少し歩いて表参道方面。またEF24-70mm f/2.8L IIの広角端です。ちょっと深みのある「色」がどう写るか、というテストです。
私はデジカメ自体、キヤノンからスタートしているので刷り込み的な話もあって元々キヤノンの色が好きなんですが、そういう意味でもこのMark IVは正常進化というか、同じ血統だなぁという感じ、個人的には非常に好ましい限りです。一方、このショットには入っていませんが、キヤノンのカラーレンダリングの長短を考えた時の「短」の方にくる、木の葉の緑とかの色褪せとかくすみ感も相変わらずです。ただ、今回のオートホワイトバランスの「ホワイト優先」はちょっと試した限りでは好みに合いそうなので、もう少し模索が必要な気がしています。
さらに移動して「東急プラザ表参道原宿」のエントランス。これもEF24-70mm f/2.8L II広角端です。色々撮ろうと思って出発しても、一番最初に好きなレンズを着けていってしまうとえてしてこういうことになってしまいます。
この階段はある意味、定番スポットといってもいいんじゃないかというほどよく見かける被写体なんですが、自分で撮るのは今回が初めてだったりします。なにせ他の用事がない場所なので、多少撮ってみたいと思っていても、そのためだけに原宿方面、というのはなかなか足が向かないわけですが、こういうメジャーなポイントに限らず、もう少し頑張って出かけてみるべきなのかもしれません。
もう一枚、同じところで、今度はEF50mm f/1.2Lの開放で。
ちなみにJPEG撮って出しと言いつつ、5D Mark IVではDIGIC 6+のパワーもあって、デジタルレンズオプティマイザを始めとして、カメラ内で各種の補正がかけられるようになっています。とりあえずここでは色収差と回折の補正だけONにしているんですが(周辺減光はむしろwelcome)、一点注意が必要なのはDPRAWで撮影しているときはデジタルレンズオプティマイザはONにできない、ということでしょうか。
最後、帰る直前、地下鉄への階段を下りながらの一枚です。こちらもEF50mm f/1.2Lの開放。
この湿り気も実に好ましいんですが、3000万画素というのは、決して低画素数ということではないものの、5DSの5000万画素超というところを通過してきた今となっては、気のせいではあるんでしょうが、何というか丸まった感じがして、これもまた一つの味わいとなっている感があります。今回は一台だけ持って歩きながら撮る、ということだったので直接の比較はしていませんが、細かい描写力が活きるような被写体で同条件で撮り比べてみるのも楽しそうです。
ということで、他の方にとって多少なりと参考になるかどうか分かりませんが、JPEGでの街撮りのサンプルでした。
ちなみに5D Mark IVは5DS Rと比べるとメーカー公称40gも軽く、同じバッテリーで200枚余分に撮れ、GPSとWiFiまで備えてますので、散歩がてらに持ち出して街撮り、という観点では結構な優位性があります。WiFiでタブレットなりスマホなりに転送してJPEGをそのままどこかにアップする、という使い方だと、前述のカメラ内補正もかなり重要になってくるので、そうした用途がメインの方なら乗り換えは全然アリかなという気がします。