[lens] SIGMA 20mm F1.4 DG HSM | Art

超広角20mm、開放絞り値f/1.4。ちょっと意味がわからない感じのスペックで出てきたシグマのArtライン新製品。さっそくEOS 5DS Rに装着して日光・那須まで持ち出してきました。 Artラインだけあって、安定の高解像度。下の写真はf/4ですが、中央部であれば開放でもバキバキに解像します。

実際、解像度については5DS Rに付けてもまったく遜色ないレベルなんですが、この組み合わせはやはり手ブレがつらい。特に遠景は角度ブレがすごく顕著に出る感じで、どんなにシャッタースピードを上げても手持ちだと安心はできません。

近景であれば手持ちでも割と何とかなる感じなので「広角開放で寄る」という個人的な好み的に言えば、まぁばっちりではあります。

11月最後の週末、那須高原の展望台はもう雪が降ったらしく、わずかな残雪があちこちに残って、冬がもうそこまで来ている様子。展望台から殺生石、温泉神社に降りていく山道を歩いていったのですが、落葉樹はすべて丸裸になっていて、それはそれでなかなか味わいのある風景でした。人も少ないし。

ちなみに、殺生石まで降りた後、別ルートからまた展望台に戻ったわけですが、帰りの登りはさすがにしんどい。行きの下りはあれこれと50枚近くシャッターを切ったのに、登りの写真は3枚しかないという。

この写真は手持ちでシャッタースピードをもりもり上げたところISO320になってしまっていたという痛恨の一枚なんですが、やはりこういうのを撮るなら最初から三脚に載せた方が無難です。

一方、手持ちで被写体にどんどん寄っていく、というのも、このレンズでしか撮れない世界が広がってくるのでオススメです。

開放では多少のフリンジは出てきますが、破綻するほどではなく、かなりしっかり抑えてあります。ボケもかなり好ましい感じ(主観ですが)。さすがシグマ、の一言です。

※このエントリで上げた写真はすべて5DS RのJPEGそのまま、無加工です。ピクチャースタイルはディティール重視。FlickrのAlbum SIGMA 20mm F1.4 DG HSM | Art の方にメタデータ含む原寸画像が置いてあります。

[exhibition] 小瀧達郎『Jardin d'Hiver 冬の庭で』

今日は天気がよかったので昼休みを若干延長して、神田のgallery bauhausで11月20日から開催されている、小瀧達郎さんの写真展「Jardin d'Hiver 冬の庭で」を観てきました。 小瀧さんの作品展はこれまでも何度か観てきているんですが、今回のこれは自分の中の嗜好性をピンポイントに刺してきてます。

特に事前にサイトなどもチェックしていなかったので、何となくフランスで撮影された写真かなぁと思っていたわけですが、実際にはフランスも含めて、いろいろな場所で撮影された「冬の庭」の作品集でした。というか、厳密には場所として「庭」ではないところの写真も結構あると思うんですが、人為によって囲まれ、定義される「庭」ということで、小瀧さんが切り抜いて繫ぎとめた、それぞれの冬の空間と瞬間がモノクロームのトーンに柔らかく焼きこまれて、「冬の庭」として展示されています。

けっこう点数もあって見応えもあったので、会期中にもう一回行こうと思っています。(来年1月30日まで)

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