[travel] 2015年 冬の帰省

実家は山口県の日本海側なのですが、今回は飛行機で帰ったため、恒例にしている往路・復路で一泊ずつの温泉旅館宿泊を省いた分、地元にほど近い温泉地にある、「大谷山荘」で食事をしてきました。鉄板焼きです。 鉄板焼きという食べ物は、今では割とメジャーなカテゴリというかもはやそれこそ鉄板であるような気がしますが、大谷山荘がずいぶん前に全面改装をしてこれを始めた時は、「鉄板焼きが地元で食べられる」というのは割と画期的なことでした。今回、何年か振りでしたが、相変わらずクォリティも十分で、かつ、お値段が(鉄板焼きとしては)非常にリーズナブルです。元々、うちの地元は漁港を中心に成立したような町なので、魚はそれこそスーパーマーケットで買ったものでも非常にうまいんですが、うまい魚が簡単に手に入りすぎて、続くとありがたみがなくなってしまうという贅沢な問題もあり、肉料理も選択肢として成立するというのはありがたい限りです。

まずは前菜、豚肉と鶏レバーのパテ。

一緒についている野菜のピクルスも控えめな味付けで美味でした。

続いて、ゴボウのポタージュ。

「おお、ゴボウだ」という感じで面白い味でした。

で、魚介。

右側はこの分厚さにも関わらず、何とヒラメです。地元の漁港で上がった5kgのヒラメだそうで。

この後、さらに焼き野菜を挟んで、いよいよメインの肉料理。

これ、霜降りということでしっかりサシも入っているんですが、それに負けない赤身の味がするナイスな山口県産の和牛ロースです。

さらに、このロースから切り分けた、非常に罪深い脂身がこんな感じで↓

調理されて、

大変罪深いガーリックライスとして出てきます。ヤバい。(さらにこの後フルーツ添えのクレーム・ブリュレが出てくるという罪深さ)

で、これだけ食べてずいぶんおトクだというのに、かつ2,000円相当の入浴券がセットでついてきます。何という圧倒的おトク感。大谷山荘の温泉はいわゆる大規模温泉旅館的な大浴場で、大きな風呂、ジャクジー、水風呂、寝風呂(横になって入れるようになっている)、サウナに川沿いの露天風呂が備わっていて、施設としては結構レベル高いんですが、宿泊なしで入ろうとすると2,000円かかるんですよね。帰省中は、お風呂の設備が大変年季が入っていていろいろ困難があるのでこういう外風呂についつい引き寄せられるんですが、それが単体でも十分満足できる食事におまけとしてついてくるというのは個人的には非常に大きなメリットです。お腹いっぱいになった後のんびりロビーなんぞで休んだ上で、最後に温泉に浸かって帰る。怒濤の贅沢感。

近場に秋吉台や秋芳洞といった割と一線級の観光資源もあるので、大河ドラマとかに頼らなくてももう少し盛り上げられると思うんですが、やっぱり交通の便ですかねぇ。地元の経済の行く末について一抹の不安を覚えつつ、とりあえず素敵な食事と温泉を満喫した一夜でした。